日本は水道水がそのまま飲める、世界でもトップクラスの浄水技術を持った国です。
しかし、水道水をを『まずい』と感じ、飲み水に悩む人も少なくありません。
この記事では、水道水をまずいと感じる原因と水道水をおいしく飲むためのポイントを解説します。
いつもおいしい水を飲みたいという人は、ぜひ参考にしてください。
水道水をまずいと感じる5つの原因

水道水がまずいと感じる原因は大きく5つあります。
- お水の硬度が高い
- 貯水槽内が汚れている
- 水道管の劣化
- カルキ臭がする
- 水道水の水温が高い
それぞれについて以下で、詳しく解説します。
お水の硬度が高い
お水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が含まれています。これは、雨や雪が地中に染み込み、地層のフィルターでろ過される過程で土壌中のミネラルを溶かし込むためです。水1000ml中に溶けているミネラル成分の量を表わした数値を「硬度」といいます。
WHOの飲料水水質ガイドラインでは、水の硬度を次の4段階に分類しています。
- 60mg/L未満:「軟水」
- 60〜120mg/L:「中程度の軟水」
- 120〜180mg/L:「硬水」
- 180mg/L以上:「非常な硬水」
東京大学「あなたの水道水、「硬さ」調べました(日本全国水道水の硬度分布 )」によると、日本全国 47 都道府県 665 地点の水道水の平均硬度は、「48.9mg/L」となっており、WHOの基準では「軟水」に分類されます。
軟水は、口当たりがまろやかでさっぱりとした味わいが特徴で、日本人の多くはこの味に慣れ親しんでいます。一方、硬度の高い水には独特の味わいがあります。例えば、カルシウムやマグネシウムの含有量が多いお水は、にがみや渋みを感じることがあります。
このため、普段軟水に慣れている人が硬度の高い水を飲むと違和感があり「まずい」と感じることがあるのです。
水道水は、水源となる河川や地下水、周辺の地質などの環境要因によって硬度が変化するため、10mg/Lのところもあれば、80mg/Lに達するところもあります。そのため、引っ越した先の水道水の硬度が高いと、普段飲んでいる水とは異なる味わいを感じることがあります。
貯水槽内が汚れている
マンションやオフィスビルでは、複数の蛇口を同時に使用した際の水圧低下を防ぐため、貯水槽を利用して水を供給するケースが多くなっています。水槽内部のメンテナンスが水質に影響するため、適切な管理が重要です。
有効容量が10㎥を超える貯水槽については、貯水槽内を清潔な状態を保つために、水道法54条により年1回の清掃・検査が義務付けられています。
しかし、有効容量が10㎥以内の小規模水槽は、法的な規定がありません。所有者の自主管理に委ねられています。清掃や検査が適切に実施されていないと、貯水槽内に藻や微生物の繁殖やサビが発生することで、水質が低下し水道水を「まずい」と感じる原因になります。
水道管の劣化
築年数の古い建物では、亜鉛メッキ鋼管や鉛管など金属製の水道管が使用されていることがあります。金属製の水道管は、経年劣化すると内部に発生したサビが水に溶け出し、鉄などの金属特有のにおい(金気臭)や渋みのある味が付くことがあります。
そのため、水道水の味が変わる原因の一つとなっているのです。
また、水道管が劣化すると、有害な金属が水道水に溶け出し、健康被害を引き起こすおそれもあります。
カルキ臭がする
水道水に含まれる「カルキ臭」は、水道水をまずいと感じる主な原因の一つです。カルキ臭は、水道水の消毒のために注入される塩素によって発生する独特のにおいで、ツンと鼻につくような香りが特徴です。
塩素は水道水を安全に保つために重要な殺菌成分です。日本では1957年(昭和32年)に制定された水道法施行規則第17条第3号により、蛇口から出る水道水の塩素濃度(残留塩素濃度)を0.1mg/L以上に保つことが義務付けられています。
ただし、この残留塩素濃度には上限が定められていません。そのため、浄水場からの距離や地域の特性によって塩素濃度が高くなることがあり、その場合はカルキ臭も強くなります。
水道水の水温が高い
一般的に、おいしく感じるお水の温度は約10~15℃とされています。
しかし、夏場になると水道水の温度が28℃に達することもあり、味に影響します。さらに、水温が高くなると、カルキ臭や金属臭が強くなる傾向があり、水の風味や飲み心地に大きく影響します。
また、貯水槽に溜まっている水は、水温が上がることで消毒用の塩素濃度が消失しやすくなります。塩素濃度が基準値を下回ると、細菌の繁殖を招く可能性があり、水質の低下につながります。
このように、夏場の水温上昇は水道水の味に影響を及ぼすため、飲みにくく感じる人が多くなります。
水道水をおいしく飲むための6つのポイント

水道水は、さまざまな要因で「まずい」と感じることがあります。しかし、以下の6つのポイントを行うことでより美味しく飲めるため、水道水の味が気になる人は、試してみましょう。
- 滞留した水道水を流す
- 冷やしてカルキ臭を消す
- 煮沸して有害物質を除去する
- 浄水器で不純物を取り除く
- 水道管の交換
- 貯水槽の清掃
上記のポイントについて詳しく解説します。
滞留した水道水を流す
水道水は、給水管の中に長時間滞留すると味が変わってしまうことがあります。特に朝一番の水は、一晩中給水管の中で止まっているため、金属やサビのにおいが強くなる傾向があるためです。このような場合、朝一番にバケツ1杯程度の水を流す「捨て水」を行うことで、より新鮮でおいしいお水を使えます。
「捨て水」は味の改善だけでなく、安全性を高めるうえでも効果的です。長時間滞留した水道水では、残留塩素が減少して殺菌効果が低下したり、古い鉛管からは微量の鉛が溶け出したりする可能性があります。捨て水を行うことで、水質が低下したお水を使わずに済むため、より衛生的で安全な水を確保できます。
冷やしてカルキ臭を消す
水道水は冷蔵庫などで冷やすと美味しく飲めます。人間の味覚は、体温から離れた温度では感度が低下する性質があり、適度に冷やすことでカルキ臭などを感じにくくなるためです。
すぐに飲みたい場合は氷を入れて水温を下げる方法も効果的です。特に夏場は、水道水の温度が上がってカルキ臭が強くなりやすいので、冷やすことでより飲みやすくなります。
煮沸して有害物質を除去する
水道水を美味しく飲むなら、一度煮沸するのが効果的です。煮沸によって水道水に含まれる「トリハロメタン」や「塩素」などの物質を除去できるためです。
これらの成分は水道水の安全性を確保するために必要不可欠ですが、同時に水道水が「まずい」と感じる原因にもなっています。煮沸することで取り除かれ、より飲みやすいお水になります。
水道水を沸騰させる場合、10~15分程度加熱を続けることで成分を効率よく取り除けます。
浄水器で不純物を取り除く
浄水器を使用すると、水道水から様々な不純物を取り除き、おいしいお水を手軽に飲めます。
浄水器は、活性炭や中空糸膜などのフィルターを通して水をろ過することで、残留塩素やトリハロメタン、鉛、農薬、赤サビ、微生物といった不純物の除去が可能です。カルキ臭やサビ臭なども解消されるため、より飲みやすいお水になります。
浄水器には、蛇口に直接取り付けるタイプやポット型など、様々な種類が販売されているため、用途にあった製品を選びましょう。例えば、蛇口取り付けタイプは料理や食器洗いにも使えて便利です。ビルトインタイプはキッチンをすっきりと使えます。ポット型は工事が不要で、冷蔵庫で冷やして飲む水専用として手軽に使えます。
水道管の交換
築年数が古い建物では、水道管の劣化が原因で水道水がまずくなっている場合があります。特に金属製の水道管は金属成分が溶け出し、水質の低下だけでなく健康面でもリスクが高まる可能性があるため、交換も検討しましょう。
水道管の寿命の目安は以下のとおりです。
- 樹脂管:約30年
- 硬質塩化ビニルライニング鋼管:20~25年
- 鉛管(現在は新規使用禁止):15~20年
戸建ての場合、水道管の交換費用は30万円~50万円が目安です。ただし、配管の種類や交換の規模によって費用は大きく変動します。また、業者によっても価格設定が異なりますので、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをお勧めします。
貯水槽の清掃
アパートやマンションで使っている水道水が生臭い、色が濁っているといった場合、貯水槽に溜まっている水の水質低下が原因の可能性があります。貯水槽内に汚れが蓄積すると、サビやカビが発生し、水の安全性が損なわれるだけでなく、味も悪くなってしまいます。
貯水槽の管理については、居住者個人で対処することはできません。水道水に異常を感じた場合は、建物の管理会社や大家さんに相談しましょう。
ウォーターサーバーならいつでもおいしいお水が飲める

ここまでは、水道水をまずいと感じる人に向けて、水道水を美味しく飲むための方法を紹介しました。
自分で手軽にできる方法や工事が必要な方法など、様々な方法がありますが、水道水にこだわらないのであれば、ウォーターサーバーを利用しておいしい水を飲むという選択肢もあります。
毎月の利用料金はかかりますが、費用をかけるだけのメリットはありますので、安心安全なおいしいお水を飲みたいという人は、ウォーターサーバーの導入を検討しましょう。
カルキが含まれていないので独特の臭いがない
ウォーターサーバーで使用されるお水は、主に「天然水」か「RO水」のいずれかです。天然水は自然のお水を採水して厳重な品質管理のもとでボトリングしたもので、RO水は高度な濾過システムで不純物を除去した水です。どちらも水道水のような塩素消毒を必要としないため、カルキ臭が一切ありません。
また、ウォーターサーバーの水は、製造から配送、保管に至るまで品質管理が徹底されているため、いつでも新鮮なお水を楽しめます。
水道水の味やにおいがどうしても合わない、毎日の生活でおいしい水を飲みたい人は、ウォーターサーバーの導入を検討してみるのがよいでしょう。
冷水やお湯がすぐに使える
ウォーターサーバーは、常に一定の温度の冷水とお湯が使えます。冷水は約6~10℃、お湯は約85~90℃に設定されており、その場で好みの温度の水を利用できます。
また、最新の機種では温度設定も進化しており、例えば、約12~15℃に設定された弱冷水モードや約60~70℃の弱温水モードを利用できるものもあります。
おいしい水道水を飲むために、煮沸したり冷蔵庫で冷やしたりといった手間がかからないため、家事の効率化にもつながります。
ゴミが少ない
ウォーターサーバーで使用する水ボトルには、大きく分けて「リターナブル式」と「ワンウェイ式」の2種類があります。どちらのタイプも、通常のペットボトルと比べてゴミの量を大幅に削減できるのが特徴です。
リターナブル式は、ボトルを繰り返し再利用する環境に優しい方式です。使用済みのボトルは業者が定期的に回収するため、保管スペースが必要になりますがゴミはでません。
一方、ワンウェイ式は使用後にボトルをゴミとして捨てるタイプです。使用済みボトルを小さく折りたためるため、通常のペットボトルと比べてゴミの容量を大幅に削減できます。リターナブル式のような保管場所も必要ありません。
限られた収納スペースしかない都市部のマンション暮らしの方には、ワンウェイ式がおすすめです。
水質が安定している
ウォーターサーバーのお水は当然のことながら、水質が安定しています。
水道水の場合は、自分が住んでいる地域の水道環境や気温によって水質が変わるため、水道水をおいしく飲むためには、お水の状態に合わせて対処する必要があります。
ウォーターサーバーのお水は、おいしさと安全性を実現するために日本の名水地から採水してボトリングしているため、水質が安定しているのが特徴です。
また最近では、全国で水道水から有機フッ素化合物「通称:PFAS」が検出されるニュースが相次いでいます。
将来的な健康不安が懸念されることから、しっかりとしたPFAS対策が不可欠です。
信頼できるウォーターサーバーメーカーであれば、PFASの検査結果を公表しているケースが多くある為、一度気になる方は公式サイト等をチェックしてみましょう。
オーケンウォーターならウォーターサーバーを手軽に導入できる

ご自宅でウォーターサーバーを手軽に導入したいという人には「オーケンウォーター」がおすすめです。
オーケンウォーターは、初期費用、サーバーレンタル料、配送無料(北海道を除く)で、月々の利用料金は水代だけ、さらにお水の料金は業界トップクラスの低価格のお得なサービスです。

料金プランは、お水の種類や契約年数に応じて4種類に分かれていて、最も利用料金が安いプランなら月々2,648円(税込)で利用できます。
今飲んでいる水道水がまずくて困っているという人は、オーケンウォーターのサーバーを使えば安心しておいしいお水を飲めるようになります。
「天然水」と「RO水」の2種類から選べる
オーケンウォーターがお届けしているお水は、新鮮でまろやかな「天然水」と不純物を取り除いて限りなく純水に近い「RO水」の2種類があります。
「富士山麓」「大分日田」「京都丹波」の地下深くからくみあげた自然の恵みたっぷりの天然水は、鮮度にこだわって採水から48時間以内にお届けしています。
RO水は、逆浸透膜(RO膜)と呼ばれる超極小孔フィルターに圧力をかけてろ過し、不純物を除去した安全性が高いお水です。
一般的なRO水は、味わいやまろやかさで天然水に劣ると言われますが、オーケンウォーターのRO水「プレミアムプラス」は、天然水由来のミネラル成分を程よく残しつつ、不純物を取り除く独自製法で安全面と美味しさの両立を実現しています。
Wクリーン機能搭載でいつでも清潔な状態を維持できる
オーケンウォーターのウォーターサーバーは、「クリーンエア機能」と「クリーンサイクル機能」のWクリーン機能搭載でいつでも清潔な状態を維持できるため、安心安全なおいしいお水が利用できます。
「クリーンエア機能」は、冷水タンク内に取り込むわずかな外気も処理する機能です。雑菌の侵入を防ぐため、最後まで鮮度を維持したお水が使えます。
また、「クリーンサイクル機能」は自動的に熱水を循環させて、常にサーバー内部を清潔な状態に保ち続ける機能です。雑菌が繁殖しやすいウォーターサーバーの内部を常にきれいな状態に保てるため、お水を安全に飲めます。
サーバー本体を無料で交換できる
オーケンウォーターなら、サーバー本体を無料で交換できます。
通常の使用範囲における故障や破損の無料交換や無料修理はもちろんのこと、契約期間満了後はお客様がご希望のタイミングでサーバーの無料交換が可能です。
ウォーターサーバーの交換時期の目安は5年といわれています。オーケンウォーターの契約年数はプランによって異なりますが、2年~5年なので交換目安時期を過ぎても契約期間満了にならないということはありませんので、安心してサービスを利用できます。
メーカーによっては契約期間満了後もサーバーの交換には料金がかかるケースもあるので、ウォーターサーバーを長く使う人ほど、オーケンウォーターがおすすめです。
まとめ

この記事では、水道水をまずいと感じる原因と水道水をおいしく飲むためのポイントを解説しました。
まずい水道水も工夫をすることで、おいしく飲めますが、作業の手間がかかる点はデメリットです。
ウォーターサーバーを導入すれば、いつでも簡単においしいお水を飲めるため、お湯を頻繁に使う人は利便性が向上するというメリットを受けられます。
水道水がどうしても口に合わないという人は、ウォーターサーバーの導入を検討してみるのはいかがでしょうか。